刺繍図案の転写方法と使用する道具

刺繍道具について About embroidery tools

刺繍図案をダウンロードしたら、まず図案を布に転写します。転写方法を注意点とコツを踏まえながら解説いたします。また、私が使用している転写道具をご紹介いたします。

転写方法と転写道具、転写のちょっとしたコツは以下の動画でもご紹介しています。こちらのブログでは動画の文書版と、転写道具の詳細(メーカー・購入先含む)をご紹介します。

用意するもの

①【必須】図案

②【必須】布

③【必須】チャコペーパー

④【あると便利/なくてもOK】チャコペン/チャコ鉛筆

⑤【あると便利/代用可能】トレーサー(ペン

⑥【必須/代用可能】 文鎮/ペーパーウェイト

⑦【必須/代用可能】 カッターボード

①【必須】図案

お好きな図案をダウンロードして印刷してください。

ご自宅にプリンターが無い方は、以下のセブンイレブンのネットプリントで印刷する方法が簡単・便利でおすすめです。>>ご自宅にプリンターが無い方向け、セブンイレブンでプリントする方法 | 刺繍と手仕事サロン SadaHara

②【必須】布

図案は18cm枠用となっています。布は図案+5cm以上をご用意ください。布のサイズは24cm×24cmを推奨しています。

ウール刺繍の場合は、太いウール刺繍糸が通せる布目の布が必要となります。布目が詰まったコットンは糸が通らず刺繍することができません。詳しくはこちらの動画をご参照ください。私はこれで何度も手芸屋を往復する羽目に・・・思い立ったが吉日で楽しくウール刺繍をしてもらいたいので、この動画を作りました。資材を揃えに買い物に行く前に見て。毛糸刺繍ウールステッチ コツ ポイント – YouTube

また、ウール刺繍向きの布の販売も予定していますので、開始次第ご案内いたします。(メルカリShopsで出品予定)

③【必須】チャコペーパー

図案を転写するための、チャコペーパーです。布の色が白色の場合は青や赤。布の色が濃い色の場合は、白のチャコペーパーを用意します。刺繍が完成した後に、図案の線を消すことができますので、より完成度が高くなります。また、転写時にミスをした場合も水で消すことができます。

ちなみに、私が使用しているチャコペーパーは「 OSMO コスモ 刺しゅう用コピーペーパー3枚入り COT4003-B 26×35cm 青 」です。刺繍向けのチャコペーパーで細い線も綺麗に転写できるのでオススメです!これを使うともう普通のチャコペーパーには戻れない・・・。

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④【あると便利/なくてもOK】チャコペン/チャコ鉛筆

図案を転写した際に、転写漏れや線が薄かった場合にリタッチする為に使います。チャコペーパーでミスなく転写できる場合はなくても大丈夫です。刺繍を始める為に、たくさんのものを一気に揃えるのは大変だと思いますので、初回から購入しなくても大丈夫です。刺繍を続けていく場合は、持っておくと便利なものです。チャコペーパーを使用せずに、フリーハンドで刺繍図案を描く場合は必須です。

私が使用しているチャコペン(ペンタイプ)は「 チャコペーパー 水性チャコペン チャコパー アーチスト 極細 青 F10-BU 」です。細く繊細な上に、にじまなくてすごく使いやすいです。

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私が使用しているチャコペンシル(エンピツタイプ)は「 KAWAGUCHI チャコペン 青 19-252 」です。上記のチャコペンはとても使いやすいのですが、量に対して少しお高いので、細かい部分でない場合はこちらのコスパのよい、チャコペンシルを使用しています。※使用には鉛筆削りが必要です。

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⑤【代用可能/あると便利】トレーサー(ペン)

図案をなぞるときに使うペンです。ボールペンでも代用が可能です。同じ図案を何度も使う場合、ボールペンだと線が重複して図案が汚れていくのと、小さな点で何度も押し付けることで紙が破けたりします。また、ペン先のボール部分に強い力がかかることで、ペン先がつぶれてしまう場合があります。トレーサーですと、先端のボールが上部で回転しやすいため、なぞる作業が少し楽にできます。また、ペン先が細いものと太いもの2種類あります。太いものだと紙の摩耗が少なく済むので気に入っています。

私が使用しているトレーサーは「 Clover トレーサーツイン 21-082 」です。こちらは大型の手芸店では取り扱っていますが、中型、小型の手芸店ではないことがあるのでネットで購入しています。

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⑥【必須/代用可能】 文鎮/ペーパーウェイト

図案を転写するには、布→チャコペーパー→図案という風に3枚重ねにして行います。転写中に図案がずれてしまうと、同じ位置に配置し直すのは一苦労です。文鎮を置いて必ず固定して行うようにしましょう。重いコップ等代用できるものがある場合は、わざわざ購入する必要はないです。

私が使用している文鎮は、「文化型カラー文鎮 白」です。新宿にある文化服装学園の購買ショップか公式サイトのネットショップで購入が可能。文鎮はどれも同じな感じがしますが、持ち上げるためのツマミ、スタッキングできる仕様、布や紙が引っかからない適度な丸み等々が絶妙で、非常に使いやすいお品です。

【2019カラー】文化型カラー文鎮 – 文化学園ショップ (bunka-koubai.com)

⑦ 【必須/代用可能】 カッターボード

図案を転写するには、強い力で図案をなぞります。無垢材や木製のテーブルだと傷がついたり跡が残ってしまう可能性があります。平滑な下敷きやカッターマットなどを敷いて行うようにしましょう。

私が使用しているカッターボードは「 オルファ(OLFA) カッターマットA1 (620x900x2mm) 160B 」です。A1サイズは大きすぎたので。A2サイズぐらいにカットして使ってます(^o^;)

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新たに購入するなら、A4サイズに折りたためるこちらを購入すると思います。 「無印良品 折りたたみカッティングマット A3サイズ用 折りたたみ時A4サイズ 82207507」

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転写方法(注意点とコツ)

まず、カッターボードの上に布を置きます。カッターボードのマス目に布の縦横を合わせて歪みが出ないようにします。

次に布の上に、チャコペーパーを置きます。チャコペーパーはチャコ面が布側(下側)になるようにしましょう。

次に図案を載せます。布の中心に図案が配置されるように、余白を確認しましょう。

最後に三枚重ねがずれないように文鎮を置きます。途中で何かの拍子に図案がずれてしまった場合、それまでに転写した線とずれないように再度合わせるのはとても大変です。文鎮は必ず置くようにしましょう。文鎮ない場合は、代用できるものでOKです。

次に転写をしていきます。インクの出ないトレーサーペンを使う場合や、同図案で2回目以降の転写をする場合は、どの部分を転写したかが分からなくなる場合があります。右回りに転写する。小さい部分から転写するなど、自分でルールを決めておくと良いですよ。

もし、途中で分からなくなった場合は、そっと図案とチャコペーパーをめくって布を確認しましょう。その際に、図案がずれてしまわないよう注意しましょう。

ポイント1 茎(くき)や枝(えだ)等の線を転写する場合

一本線は終わりが不明確になりがちです。終わりの点は強く抑えたり、折り返しをして明確になるようにしましょう。

ポイント2 フレンチノット部分の転写をする場合

フレンチノットで埋める予定の部分はフワフワとした線になっています。フレンチノットで埋めることになるので、この線を丁寧に正確に写し取る必要はありません。大体のサイズ、形を写せればいいので線にこだわらずにサクッ写して時短しましょう。

まとめ

図案はうまく転写できたでしょうか?

もし、ちょっとゆがんでしまった・・・なんて場合でも、軽微なものであれば実際に刺繍するときに修正すれば問題ありません。細かくきれいに転写しなければ!と力みすぎずに、スポード重視でサクッと転写してしまうのがコツです。転写が面倒で刺繍するのが億劫になってしまったらもったいないですからね。

転写が億劫・・・。うまくできない・・・。すぐに刺し始めたい・・・。転写の道具を揃えるのが大変・・・。という方は、図案転写済みの刺繡キットを販売しています♪こちらもご利用くださいね。

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