ぷっくりして可愛いのが特徴のウール刺繍ですが、細い糸を使う普通の刺繍とは大きく異なる点があります。私の過去の失敗経験から、今回ウール刺繍を始めるときに知っておきたいポイントを4つご紹介します。ウール刺繍はまだまだマイナーで、情報も少ないですよね。私はこれを知らずに、何度も手芸屋さんを往復する羽目に・・・^^;
今回ご紹介するポイントを知らないと、最初に躓いてしまいウール刺繍を好きになれないかもしれません。そんなことにならないように!ウール刺繍って楽しいって思ってもらえるように作成しました。ウール刺繍に興味を持っているそこのあなた!ぜひ始める前にご覧ください。
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ウール刺繍用の「糸通し」
ウール刺繍の糸は、「太い」です。通常の刺繍で使う25番糸は細いですよね。ハリガネでできた糸通しや、目がいい人は糸通しを使わずに針穴に糸を通すことができると思います。ですが、ウール刺繍糸は「太い」ので糸通しを使わなければ、絶対に針穴に糸を通すことができません。
針と糸を購入して意気揚々と刺繍を使用と思ったら、あぁー針穴に糸が通らない!!なーんてことにならないように、忘れずに揃えておきましょう。(過去の私^^;)
ウール刺繍糸は通常のハリガネでできた糸通しは強度不足で、数回使うと壊れてしまいました。フックタイプの糸通しを使うようにしましょう。

※動画では、使い方もご紹介しています。メルカリで2つ300円(送料込)で購入できます。
ウール刺繍用の「針」
前述の通りウール刺繍糸は太いので、針も針穴が大きいものを使わなければなりません。手芸や裁縫がご趣味の方はすでに自宅に大きな針穴の針があるかもしれませんね。しかし、ウール刺繍糸に適した針の針穴はかなり大きいです。クロスステッチ用の針と比べてもこの通り。毛糸用の針として売っているものや、ふとん針ぐらいのものが必要です。手芸屋さんで大きな針穴の針を探してみてくださいね。


ウール刺繍用の「布」
布、こちらも以外と盲点です。通常の25番糸の刺繍は、大抵の布に刺繍できますよね。しかし、ウール刺繍はそうはいきません。糸が太いので、この糸が通る布目でなければいけないのです。普通の綿布ではまず刺すことはできません。針が刺さったとしても、糸を抜き取ることができない、抜き取るのにものすごく力がいります。指が疲れてしまって、途中で嫌になってしまいます。ウール刺繍糸がスッと通ることができる粗目の布を用意しましょう。正直最初はウールの刺繍糸が通るかどうかを見た目で判断するのは困難です。10cmぐらい少量購入して刺して確認してから、必要分量購入することをお勧めします。



ウール刺繍用の「図案」
え?図案も関係があるの?と思われるかもしれませんが、あるんです!これもまたウール刺繍糸が太いことに起因するものです。
花びらが中心で集まる形のお花ってありますよね。通常の刺繍だと、サテンステッチやショート&ロングステッチを使って中央の1点に向かって刺していくかと思います。糸の太いウール刺繍糸は、この刺し方をすると中央が固~く詰まってきて、だんだんと刺すことができなくなってしまいます。なので、このように1点に糸が集中する図案は採用することができません。

例えばこのように、中央をくり抜いた形は集中する点がないので、刺すことができます。ウール刺繍の図案を見ていると、こういう形のお花がたくさんあることに気づくと思います。それはこのようなウール刺繍ならではの理由からなのです(^^)中央の1点に集中する図案も4、5回なら刺すことができますので、小さなお花までならギリギリセーフです。

ご自身で図案をデザインする場合は、この点を気を付けてくださいね。また、ウール刺繍は糸が太いので、細かい繊細な表現は苦手です。ある程度モチーフを大きくするか、デフォルメした形にする必要があります。せっかく刺したのに、思ってたのと違う!と残念なことになってしまわないように、最初はウール刺繍用の図案を使うことをおすすめします。

まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございました!まだまだマイナーなウール刺繍ですが、ぷっくり可愛くてサクサク刺し進められるのでとても楽しいです。糸や針が大きいので、お子さんからご高齢の方まで幅広い年代が楽しめます。実際、刺繍キットをご購入いただいているお客様には、ご高齢のお母さまへのプレゼントにされている方や、子供と一緒に楽しみますという方もいらっしゃいます。ご興味のある方は、このサイトの情報を参考に、是非初めて見てくださいね♪
自分で道具や図案を揃えるの大変だよ~><; また先延ばしになっちゃいそう・・・という方!必要な材料が全て揃って、届いたらすぐに刺し始められるウール刺繍キットも販売していますので、ご活用くださいね。思い立ったが吉日!今日がこれからの人生で一番若い日です(^^)楽しいことは早く始めるのが◎!ぜひぜひ一緒に楽しいウール刺繍をはじめましょう!